セカンドオピニオン

セカンドオピニオンは、本人や家族が納得した治療法を選択できる当然の権利です。転院したり、他の医師の治療を受けたりすることだと思っている方もいらっしゃいますが、そうではなく、最初に診断を受けた主治医とは別の医師に「第二の意見」を求めることをセカンドオピニオンと言います。

セカンドオピニオンを受けるまでの流れ

主治医の治療方針に納得できない場合
更に専門医の意見を聞きたい等、主治医に伝える
セカンドオピニオンを受ける病院を選ぶ
主治医に書類の作成を依頼する
セカンドオピニオンを受ける
双方の意見を検討する

セカンドオピニオンを受ける医師や病院を探す

セカンドオピニオンを受けることにしたら病院を探しましょう。

最近では「セカンドオピニオン外来」のある病院も増えています。また、かかった疾患を専門に診ている科のある病院や、がんの場合は「がん相談支援センター」に相談するなどしてもよいでしょう。

病院に問合せするときは以下の点を確認しましょう。

  • 病名や症状を伝え、対応可能かを確認する
  • 保険適用外で全額自己負担になる病院がほとんどなので、費用はどれくらいか確認する。
    (金額は病院によって違います。費用の目安:30分20,000円程度)
  • セカンドオピニオンを受けるために必要な書類を確認する

主治医に書類の作成を依頼する

主治医に書類の作成を依頼する
セカンドオピニオンを受ける病院によって必要な書類は様々ですが、主な書類は以下の2点です。
  • 紹介状
  • 検査データ(血液検査、病理検査、レントゲン・MRI・CTなどの画像検査のデータ)

※紹介状や各データは有料になることがほとんどです

セカンドオピニオンを受ける

セカンドオピニオンを受ける
セカンドオピニオンを受けるのは、主治医の説明をしっかり聞いて十分理解できていることが前提になります。主治医が伝えた治療法のどこに納得できないのか等、理由を明確にできるくらいしっかりと話を聞き、把握しておくことが大切です。

そしてセカンドオピニオン先にもきちんと説明ができるようにしておきましょう。

双方の意見を検討する

セカンドオピニオンでの意見を主治医に伝え、今後について相談しましょう。

比較して主治医の治療法が良いと思った場合はそのまま治療を受けます。セカンドオピニオンの意見が良ければ主治医にその治療が可能なのかを相談します。

セカンドオピニオン先が必ずしも治療を受けられる病院とは限りません。セカンドオピニオン先での治療が可能であれば改めて依頼し、主治医に伝えてから転院の手続きを始めます。

もちろんセカンドオピニオンの意見が主治医の医療法と一致していることもあります。その場合はその旨を主治医に伝え、治療を進めましょう。

生命保険や損害保険の付帯サービスで、医療相談や専門医紹介サービス(セカンドオピニオンサービス)を受けられる保険会社もあります。 加入している証券や約款などを確認し、電話で問い合わせてみましょう。