医療保険の保険金の請求

生命保険や損害保険、共済など加入している保険があるか早めに確認しましょう。

保険によって内容は様々ありますが、入院や手術の給付金、病気やケガに対する一時金、ガン保険などの生前給付金、最近では先進医療特約をつけていれば、先進医療を受けた時に保険金が受給できます。

保険証券の確認

保険証券の確認
本人と意思疎通ができる状態であれば、加入している保険の有無、保険証券を保管している場所を聞き、証券を揃えて下さい。意思疎通が難しい場合は、本人がお金などに関する書類を保管していそうな場所を家族全員で探してみましょう。

保険証券がない場合の確認方法

保険証券が見つからない場合は、加入している保険会社に連絡して証券を再発行してもらうことができますが、保険会社名もわからない場合は以下をチェックしてみましょう。

保険証券がない場合の確認方法
  • 定期的に送られる『保険の契約内容(保障内容)』のDM
  • 年末調整の為に送られる『生命保険料控除証明書』
  • 預金通帳やクレジットカードの引き落としの保険会社名の記載
  • 医療保険料の給与天引き
  • 年末調整時の保険料控除申告書の記載
  • 勤務先の保険事務担当者に問い合わせる 等

保険証券がない場合の確認方法

保険会社名がわかったら、連絡をして事情を説明し、保険証券の再発行を依頼しましょう。

  • 証券の記号番号を準備し、保険会社に電話をして再発行を依頼する
    ※原則的には契約者本人が電話しなければならないが、本人が出来ない状態にあれば家族が代わって電話をし、その事情・状態を伝えて指示を仰ぐ
  • 保険会社より保険証券債発行請求書が届く
  • 保険証券債発行請求書に記入し、必要書類とあわせて保険会社に提出する
    【必要書類】
    契約者の実印とその印鑑証明書・本人確認書類・保険証券再発行請求書
    (保険会社によって異なる場合がある)
  • 1~2週間後に届く

保険金の請求

証券が手元に揃ったら、主契約や各種特約、保障金額などの内容を確認し、入院・手術に対し給付金が出されるタイプの保険であれば、保険会社の窓口に手続きの連絡をします。

もし、証券の内容や手続きの方法が分からなければ、窓口に電話して詳しく聞いてみましょう。

保険会社によっては、医師の診断書が必要な場合があります。その場合、保険会社から送られた用紙を病院側に渡し、医師に記入してもらいます。診断書発行には5,000円前後の料金がかかることがあり、発行してもらえるのに依頼してから何日も要することもあります。

保険金請求は退院後が一般的ですが、こういったことから1ヶ月以上入院していたり、入院が長引くことが予想される場合は、入院中に保険会社に問い合わせて手続きを行うと良いでしょう。

本人が手続きできない場合はどうしたらいいの?

保険金の請求は基本的には本人が行うものですが、意識障害があって意思疎通ができない場合や、障害などにより本人が手続きを行えない場合は、代理で保険金の請求をすることになります。

その症状や保険の特約により、「委任代理人」「指定代理請求制度」「成年後見制度」等がありますが、保険会社に症状や状態、保険の契約内容などを確認してください。

指定代理請求制度(事前に確認)

入院・手術の給付金請求は、基本的に本人(被保険者・受取人)が行うことになっています。

しかし、病気やケガで本人が意思表示できない・意思疎通が難しいなどの場合や本人が病名を告知されておらず手続きができない場合もあります。

このような所定の事情があるときは、本人に代わって「指定代理請求人」が請求を行うことができます。指定代理請求人は契約時に指定された人で、証券の受取人の欄に記入されているので確認しておきましょう。

指定していない場合は、後から指定できることもあるので、保険会社に問い合わせてみてください。

できれば事前準備!
保険加入の有無、保険証書の保管場所を予め確認しておきましょう。